岐阜聖徳学園大学 岐阜聖徳学園大学短期大学部

岐阜新聞 真学塾⑨ 教育学部 英語専修長 加納 幹雄

岐阜新聞 真学塾⑨

あなたの英語が元気になる! アニメの中に飛び込もう!


コラム  岐阜聖徳学園大学教育学部教授 英語専修長 加納 幹雄


 英語を学んでいると、時々「この学んだ英語は、どのようにして使うのだろうか」と思うことがあります。

 そんなときに身近で便利なのが、テレビ映画やDVD動画です。今回は、大学生も大好きなアニメーションの「ズートピア」と「ピーターラビット」を取り上げてみました。

■動詞の look が出てきます。

 「ズートピア」では、キツネに傷つけられて痛そうな主人公のウサギをのぞき込んで羊が声をかけるシーンがあります。その言葉です。

羊:That looks bad. Are you OK, Judy?

□lookは、様子を自分の目で確かめて述べる表現です。

アニメーション映画の中では、心配そうにのぞき込んで、ゆっくりとした言い方で「ひどいね。大丈夫?」と言っています。映像と言葉がとてもよくマッチして、「あっ!こんなふうに使うんだ!」と思わず納得します。

■所有を表す my, his が出てきます。

 「ピーターラビット」では、野菜畑を作っているおじいさんと隣人のお姉さんといたずら好きのラビットが集まっている場面があります。

 おじいさん:(ラビットを横目でみながら) This is my garden.

 お姉さん:(ラビットに向かって、おじいさんが怒っていますよと言いながら) This is his garden.

□my, his は、誰の持ち物かを表す言葉です。ここでは、「わし(my)の庭」「おじいさん(his) の庭」など、誰の庭かがわかるように言われています。強調されゆっくりと大きな声で、指さしして話されています。普段なら気にも止めない表現でも「こんなふうに言えば相手にもわかり易くなるだろう!」と嬉しい気分になります。

 楽しい映画やアニメを見つけて、何度も見てください。だんだんとそうした映像の中に入ってそして登場人物の気分になると、いろいろな英語があなたに飛び込んで来ます。映画やアニメの魅力は、いつでも自分の好きなときに観れること。もう一つは、何度も繰り返し、何度でも楽しめることです。

関連ファイル