卒業式が中止になりました。
謝恩パーティも中止になりました。
それでも、わたしたちは、卒業生のみなさんに感謝とお祝いの言葉を届けたい。
在学生・教職員一同からみなさんへ
『ご卒業おめでとう
ございます。』
卒業・修了される795名の皆さんに心からお祝い申し上げます。
皆さんの卒業・修了の栄誉は、これまでお育て下さった保護者の方々をはじめ、多くの方々のご支援とお心添えがあればこそ得られたものであります。あわせてご家族及び関係者の皆様にも、心からお慶び申し上げます。
また、皆さんの今日の成長には、指導の先生方、学外実習やインターンシップ、ボランティア活動、課外活動などの関係者の皆様、その他多くの教職員の方々の協力や蔭ながらの支援があった事も忘れてはなりません。さらに友人や先輩後輩との切磋琢磨によって、皆さんが本学において培ってきた絆は、皆さんが修得された専門知識や技能と同様に、皆さんの貴重な資産であります。今後ともその絆をも育んで行かれる事を勧めます。
さて、現在の日本社会は、急速な経済のグローバル化や技術革新による競争激化、未曾有の大災害など、将来の見通しが必ずしも透明ではありません。このような変化の激しい世界に直面をするとき、人々は思いやりの心を忘れ、人として守るべき道を見失いがちです。このような時代に最も必要とされる人材は、社会貢献の精神に富み、人々と協力する力を持ち、国の内外において信頼されるような価値判断ができる人材であります。
そこで、皆さんに、餞の言葉を二つ贈りたいと思います。
第一に、本学の建学の精神は、仏教精神に基づく人間教育にあります。その中心となる考え方は、「平等、寛容、利他」であり、真実の心と思いやりの心を大切にする精神であります。とりわけ利他の実践であります。人の痛みが分かる、人の悲しみが見える、人の苦しみを知る、人を思いやる、人と交わって相手の立場に立てる。そこから人に信頼され、人を信頼する、心の世界が築かれます。この精神から、国の内外の人々から信頼を勝ち取る生き方が生まれます。類似の西洋の言葉に「ノブレス・オブリージュ」noblesse oblige、英語で「ノーブル・オブリゲーション」がありますが、少し違うのは、上から目線でするのではなく、平等の立場でするという姿勢と、義務感を超えた喜びの心でする布施の行いということです。このような思いが、皆さんのこれからの活動の心の支えとして、重要な意味を持ってきます。このことを心の内面に深く刻んでおいてほしいと思います。
第二に、これからの社会はますますグローバル化、国際化などの変化が速くなってきます。このような時代には、目先にのみとらわれず、時間をかけて自らの人格を磨くことが大切になります。経済学者のケインズは、「how to do goodよりもhow to be good」であるといいます。「いかに善をなすか」というよりも「いかに善であるか」、見識の高い人格者になるかが大切だというのです。このため毎日僅かの時間でも、本を読み、尊い話を聞いて学習し、自己を磨く事が大切であります。皆さんは今、これから一層多くのことを学ばねばならない出発点にあることを自覚してほしいと思います。
最後に、皆さんのこれからの人生が希望に満ち、充実したものとなりますことを心から願いまして、挨拶といたします。
令和2年3月15日
岐阜聖徳学園大学・岐阜聖徳学園大学短期大学部
学長 藤井德行
在学生代表 秡間 菜由
音声を再生する 停止する柔らかな日差し、色鮮やかな草花に春の訪れを感じる今日の佳き日に、新たな門出を迎えられる先輩方、ご卒業おめでとうございます。在学生を代表して、心よりお祝い申し上げます。
さて、新しいスーツを身にまとい、気持ち新たに入学式を迎えてからどれだけの月日がたったのでしょうか。その日から、たくさんの仲間と出会い、笑ったり、泣いたり、喜んだり、苦しい思いをしたりと、かけがえのない思い出を築かれてきたことと思います。その思い出の一つに、私たち後輩との関りがあると嬉しく思います。
思い返せば、私たちは、いつも先輩方を頼ってばかりでした。先輩方は、入学してばかりの不安いっぱいな私たちに、何を聞いても優しく教えてくださったり、サークルやゼミの活動において、私たちに寄り添って相談に乗ってくださりました。それだけでなく、間違ったことをしていれば、厳しい言葉で叱ってくださることもありました。いつも真剣に向き合ってくださった先輩方は、私たちの心の支えでした。また、思い切り遊ぶ楽しさを教えてくださったのも先輩方です。もう大学内で気軽に会えなくなってしまうこと、名前を呼ばれることもないと思うととても寂しいです。3月15日の卒業式の日を、このような形で迎えなければならなくなったことに悔しさも覚えます。私たちは、先輩方のおかげで成長することができました。本当にありがとうございました。先輩方から教わったこと、工夫を凝らしながらこの先に繋げていきます。
最後に、後輩の立場ではありますが、旅立たれる先輩方へ向けてエールを送らせていただきます。春から、多くの先輩方は、気持ち新たに新生活を迎えることと思います。今日までの経験によって間違いなく成長した自分を自信にし、それぞれの道を作っていかれるのだと思います。でも途中、苦しくて、何もかも嫌になってしまうことがあるかもしれません。逃げ出したくなることもあるかもしれません。でも、そんな時こそ、またひとつ成長するチャンスです。困難があるから、それを乗り越えようともがき、考えることで強い人間になっていくのだと思います。さて、その困難が生じたとき、一人で乗り越えようとしなくていいと私は思います。自分の道であっても、自分一人だけの力でできるものではありません。だから、そんな時こそ、家族に、友人に、大学の先生に、これから出会う人に、頼ればよいと思うのです。私たち後輩も、お話を聞くくらいはできます!なぜなら、先輩方のことを応援しているからです。先輩方一人ひとりには、必ず応援してくれている人がいます。そのことをどうか、忘れないでください。そう思えばきっと、この先に訪れるどんな困難にも立ち向かっていけるのではないでしょうか。何度くじけそうになっても、挑戦しつづけることができるのではないでしょうか。
先輩方の今後の御活躍と御多幸を念じまして、送辞とさせていただきます。
令和2年3月15日
在学生代表 秡間 菜由
卒業生代表 伏見 真優
音声を再生する 停止するやわらかな日差しが心地よく、春の訪れを感じる季節となりました。本日、卒業を迎えるにあたり、教職員の皆様をはじめ多くの皆様に対して、卒業生一同を代表し厚くお礼を申し上げます。
思い返せば2年前、子どもの頃から憧れていた幼稚園の教諭になることの夢を叶えるために、入学式に臨んだことを今でも鮮明に覚えています。
大学での学びは高校までとは異なり、専門性を身に付けるということから想像以上に大変ではありましたが、自分が目指した道への学びということもあり、興味を持ち熱心に学びを深めることができました。特に、現場を想定した演習や実習においては、実際に子どもたちと関わる機会もあり、夢に向けて徐々に不安を自信に変えていくことができました。実習は、2年間で保育や関連施設で5回も経験しましたが、慣れない生活にあわせて、自宅に帰ってからも夜遅くまで実習日誌を記録する毎日で、保育のやりがいは感じるものの、心身ともにとても辛かったことを思い出します。特に、最終学年である2年生の実習では、1年後の自分の姿を想像すると、あまりの力のなさに不安を感じる日々でした。しかしそんな中でも、子どもたちの屈託のない笑顔や「明日も来てね」という一言に幾度となく救われ、保育者に「絶対なるんだ」という強い気持ちに変わっていったことを昨日のことのように憶えています。
昨今(さっこん)、その責任の重さや仕事の量の多さを理由に、保育者を目指す人が少なくなっています。確かに、保育職は大変な仕事ではありますが、心の底から笑顔になれる仕事であり、なによりも私がそうであったように、子どもたちの将来に大きな影響を与えるとてもやりがいのある素敵な仕事であると思っています。この素晴らしさを、専門を学んだものとして社会に出てからも伝え続けていきたいです。
今振り返ると学生生活は、本当にあっという間でした。もちろん、楽しいことだけではなく苦しいことも辛いこともたくさんありました。しかし、私たちの周りにはいつも支え、励ましてくださる多くの方々のおかげで乗り越えることができました。今後も、このように多くの出会いと支えを通して私たちは成長させていただけるものと思っています。在学生のみなさまにおかれましても、是非とも人との出会いや支えを大切にし、大学生活が悔いのないよう、実りある日々を過ごされますことを期待しております。
私たちはこれから希望と不安が入り混じる社会人1年生となりますが、それぞれがこの岐阜聖徳学園大学・岐阜聖徳学園大学短期大学部で学んだことを誇りとして、さらに、令和という新たな時代の卒業生として、失敗を恐れず、何事にも挑戦できるよう、しっかりと歩んでいきたいと思います。
最後になりましたが、私たちが無事大学生活を送って来られたのは、ご指導くださった先生方、職員の皆さま、そしてかけがえのない家族や仲間のおかげだと思っております。感謝の気持ちを申し上げるとともに、今後も変わらずご指導くださいますよう心よりお願い申し上げます。そして、皆様のご健康と岐阜聖徳学園大学・岐阜聖徳学園大学短期大学部の益々の発展を願い、答辞とさせていただきます。
令和2年3月15日
卒業生代表 伏見 真優
PRESENTED BYSHOW! TALK! TV
PRESENTED BY謝恩会 一同
長良川国際会議場で挙行を予定していた
令和元年度 卒業証書・学位記授与式が中止となりました。
このサイトは、在学生・教職員一同が、卒業生のみなさんに対する感謝や激励を
どうしても形にして伝えたいと思い制作しました。
わたしたちは、みなさんが卒業したあとも、
いつでも遊びに来てもらえる、頼りにしてもらえる、そんな大学づくりを続けたいと思います。
岐阜聖徳学園大学・岐阜聖徳学園大学短期大学部は、
いつもみなさんの活躍を念じています。


拡大する
拡大する
拡大する
拡大する
拡大する
拡大する
拡大する
拡大する
拡大する
拡大する
拡大する
拡大する




