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岐阜新聞真学塾の執筆に協力しています。

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岐阜新聞真学塾の執筆に協力しています。


岐阜新聞社は2019年4月より、2020年の教育改革を見据えた教育企画「岐阜新聞真学塾」をスタートしました。

教養の見地からの切り込みを視野に、高校受験対策につながる問題に加え、将来の社会に生かせるヒント
(豆知識・一般常識・雑学)の掲載を軸としています。

本学教育学部においても、読解力の低下が叫ばれる中、文字媒体の新聞を通じて岐阜県の教育レベルのさらなる向上に寄与するべく、週1回、日曜日付けでの執筆に協力しています。




岐阜新聞 真学塾①

観察に、構えるこころがあるから、

     素晴らしい発見に繋がる。

コラム  岐阜聖徳学園大学 学長 藤井徳行

 ある実験室で目的のものを創り出そうとしています。なんどやっても失敗ばかりです。

失敗だらけの作品を捨てようと思い、別の失敗作品と一緒にごみ箱に入れました。外出の後、時間をおいて帰ってきてそれを見てみると、それぞれの失敗作品に失敗の液がかかって、全く別の作品が出来てしまい、それが思いがけない素晴らしい作品に繋がった、という話があります。

たとえば、あの「ポスト・イット」 (簡単に、 剥はがすことのできる付箋)の発明です。強い化学接着剤を創ろうと実験を重ねたあげく、接着力の弱い糊しかできなかった。実験は失敗です。しかし、この失敗作こそ素晴らしい、何度でも剥がして使える「付箋」の創造に繋がりました。

このような偶然の発見を「セレンディピティ」といいます。

この言葉は大英帝国の最初の首相ロバート・ウォールポールの三男ホレス・ウォールポールが創った造語といわれます。

彼が、こどものころ読んだ『スリランカの三人の王子』から造った言葉です。

王子たちは旅に出ます。旅の途中、いつも意外な出来事と遭遇し、彼らの聡明さによって、彼らがもともと探していなかった何かを発見するのです。

たとえば、道中、ずっと先を行くロバに出会います。そのロバは片方の目が見えないことに気づきます。なぜなら、道の片側だけの草が食べられてなくなっているからです。こんな形のお話です。

 語源は上に言ったとおり、セレンディップ(セイロン=いまのスリランカ)の三人の王子から来ています。「偶察力」とも「徴候知」とも訳されますが、その発見は「偶然ではない」、という意見もあります。そこからフランスのルイ・パスツールの「観察の領域において、偶然は構えのある心にしか恵まれない」との言葉からとった「構えのある心」があってこそ発見される智恵だというのです。

 近年の我が国ではノーベル賞受賞者の数がぐんと増えてきました。特に科学的な方面の研究者で、研究過程のお話をされる場合、「セレンディピティ」のおかげという言葉が出たり、ことばの端々から想像されることが多いように思います。


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