岐阜聖徳学園大学 岐阜聖徳学園大学短期大学部

新型コロナウイルス感染症禍における岐阜聖徳学園大学の対応と修学環境整備支援奨学金の給付について

令和2年6月25日

学 長  藤 井 德 行

            

               

             

新型コロナウイルス感染症禍における岐阜聖徳学園大学の対応と

修学環境整備支援奨学金の給付について(お知らせ)

           

                               

 平素より本学の教育研究活動に御理解と御協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症禍について、緊急事態宣言の解除、また、県をまたぐ移動制限の解除はされましたものの、今後も予断を許さない状況であります。このような環境の中、健康や経済など様々な面で不安を感じながら日々をお過ごしのことと存じます。大学を代表して心からお見舞い申し上げます。

本来ならば学生の皆さまが友人、先輩、教職員とともに活動し、明るく活気ある学生生活を送れていたであろうと考えますと、遺憾千万の思いであります。しかしながら、学生、保護者の皆さまの健康と安全が第一であると考え、他大学より早い段階で遠隔授業を実施してまいりました。初めての遠隔授業ということで、多くの不安や戸惑いがあったとは思いますが、学生の皆さま一人一人の絶え間ない努力と保護者の皆さまの御支援、御協力を頂き、なんとか今日まで進めることが出来ました。これからも、変わらない質とレベルを保った教育を行うべく、全教職員が鋭意努力を重ねていく所存であります。

 6月に入り、一部の科目で対面による授業が再開されましたが、引き続き並行して遠隔授業を行ってまいります。全ての科目で対面授業が再開されるまで、今しばらくお待ちいただきたく、御理解を頂戴したいと存じます。

 さて、遠隔授業の実施に伴いまして、学内の施設設備が利用できなかったことなどを理由として、学費についてお問い合わせをいただいております。そこで、私立大学である岐阜聖徳学園大学の学費の考え方についてご説明を申し上げます。

 岐阜聖徳学園大学の学費は、主に授業料、施設設備費、教育充実費で構成されています。学費は、学位授与の方針(ディプロマポリシー)に基づき、卒業するまでの教育研究活動の維持・向上に向けて総額で設定されているものであります。大学であれば4年、短期大学部であれば2年(幼児教育学科第3部は3年)の修業年限で必要な費用、加えてその前後を含めた長期間に亘る教育研究環境の維持向上に必要な費用を平準化し、学費として設定しております。「遠隔授業の実施によりキャンパスの施設が利用できなかった場合、大学の経費が減少するのではないか」というお問い合わせがございましたが、対面授業と同様の効果をもたらすための授業方法の研究、リアルタイム型やオンデマンド型の遠隔教育に対応するための環境整備や設備の増強など、大学の教育研究活動は日々継続しております。また、対面授業の再開に向け、施設設備の保守や修理、図書などの教材の購入、情報機器の更新など、維持管理を計画的に行っております。従って、遠隔授業のみの実施となっても、大学の運営経費が大幅に削減されるということではありません。

 さらに、現在使用している施設設備は、過去の先輩方の学費によって整備されたものであると同時に、皆さまの学費の中から継続的に充当させていただいているものでもあります。大学は時を超えて繋ぎ合い、支え合うことで成り立つものであり、学費にはこのような性質があることを御理解いただきたいと思います。以上のような考え方から、学費の返還や減額を行うことはありません。

 しかしながら、遠隔授業の実施により、情報機器の購入や情報環境の整備など経済的にご負担をおかけしていることを大学として深刻に受け止め、在学生の皆さまに一律3万円を給付する「就学環境整備支援奨学金制度」の新設を決定いたしました。給付方法など詳細につきましては、ホームページ又は6月25日付けで発送いたしましたご案内文書をご確認の上、申請を行ってください。

 新型コロナウイルス感染症禍の終息見通しがつかないまま、国からは「新しい生活様式」が示され、その対応も「自粛」から「ウイルスとの共存」へと変わってきております。学生の皆さまにおかれましては、健康に十分留意されるとともに、このかつてない事態を貴重な経験とし、通常の学生生活では習得することができない「新たな学習成果」を生み出していただきたいと考えております。大学といたしましては、全ての学生が活気あるキャンパスで教育活動や課外活動が行えるよう継続して準備を進めてまいります。

 最後に、岐阜聖徳学園大学は、この先行きが不透明な社会情勢に屈することなく、保護者の皆さま、学生の皆さま、教職員と和を繋ぎ、「平等」「寛容」「利他」の大乗仏教の精神を体得し、社会に貢献できる学徳兼備の人材の育成に努めてまいります。引き続き御理解と御支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。              

合掌

             

           

           

       

       

修学環境整備支援奨学金の給付について

     

      

 標記のことについて、遠隔授業を受けるために情報機器購入や通信環境整備などにかかった経費の補助として本学在学生の皆さんに「修学環境整備支援奨学金」を給付いたします。

 つきましては、6月25日付けで全保護者宛に後援会定期総会資料とともに申請書類等をお送りいたしますので、申請書に必要事項を記入のうえ、同封の後援会総会書面表決書とともに返信用封筒に入れ、令和2年7月20日(月)【消印有効】までにご返送頂きますようお願いいたします。

 なお、期日を過ぎた場合は、給付を辞退されたものとさせていただきますのでご了承ください。

修学環境整備支援奨学金について

1. 給付金額 30、000円(給付のため返還義務はありません)

2. 給付対象 教育学部・外国語学部・経済情報学部・看護学部

     短期大学部に在籍する学生(休学者・科目等履修生を除く)

3. 申請期間 令和2年6月29日(月)~7月20日(月)

 

修学環境整備支援申請用紙記入例(大学)修学環境整備支援申請用紙記入例(短大)