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『命の大切さを学ぶ教室』

『命の大切さを学ぶ教室』
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『命の大切さを学ぶ教室』

7月15日(土)3限

 「少年被害当事者の会」の一井彩子さんをお招きし、命の大切さについてお話をしていただきました。

 一井さんは、22年前、当時中学生だった勝(まさる)さんを、近隣校区の複数の少年による暴行で亡くされました。勝さんをそのような形で突然亡くされた深い悲しみに加え、少年犯罪の被害当事者の権利が軽んじられる現状への憤りを感じられました。その後、同じような思いを持つ被害者の親たちとの交流を通じて、様々な活動に取り組んでいらっしゃいます。その一つが、今回の「命の大切さ」を子供たちに知ってもらうための講演です。

 一井さんは、勝さんがどのようにして命を奪われたのかということを、ご自分の口から、一つ一つ詳細に語ってくださいました。この22年間、加害者やその親と向き合ってこられたこと、その中で感じた理不尽さや憤りなど、語られる言葉は、当事者でなければ分からない心の叫びのようでした。

 しかし、語られたのは、悲しみや憤りだけではありません。

 亡くなった勝さんをきっかけに、大きく前向きに変わった勝さんの友人の現在のことや、少年犯罪被害者側の現状を知ってもらうための会『Will』が開かれ、大学生のボランティアが自然に集まり今も継続中であることなど、希望の感じられるお話もしてくださいました。

 そして何より、「命を大切にする」とは具体的にどういうことなのかということを、中学生にも分かるように伝えてくださいました。「人を思いやること」、「相手の立場に立つこと」、「人の痛みが分かること」。一見すると、命の話とは少し距離があることのようにも思えますが、「被害をなくすことは無理でも、加害者にならないようにすることはできる」という最後の言葉につながっていると思います。

 一井さんのお話が聴けて、本当に貴重な経験になりました。みんな真剣に耳を傾けていましたね。一年生で先日行った「赤ちゃん先生」も、命をテーマにした行事でした。命の授業はつながっています。


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