報恩講がありました
本日は、三大宗教行事のひとつである「報恩講」が開かれました。1、2年生は講堂にて、3年生は多目的ホール(リモート)にて参加しました。
親鸞聖人の御教えに感謝する本行事は、1年で最も大切な行事に位置づけられています。今回は、圓勝寺住職でいらっしゃる橘行信先生のご法話を拝聴しました。
社会には、さまざまな試験などの競い合いの結果によって生じる差・違いがあり、それがレッテル貼りにつながっていくことは多々あります。「人はみんな平等」とはいいますが、実際には「違い」があり、「勝ち組」「負け組」という言葉が存在し、ときに人が人を見下すこともあります。では、「平等」とは一体どのようなことなのでしょうか。
「平等」とは、本来仏教からうまれた言葉であり、仏さまが私たちを等しく扱ってくださることを表しています。私たちが普段使う「平等」とは意味が異なります。そして、使い慣れた「平等」の中にある「違い」は、人それぞれにあって当然なのです。大切なことは、違いがあるかないかではなく、それらの違いをどう受け止めるかであると橘先生はおっしゃいました。
仏さまの教えの中にある「平等」とは、容姿や能力などの人それぞれの違いは大切なことであり、それらの違いをお互いに認め合い敬うことなのです。
この社会では、競い合うことはとても重要です。その結果生じる違いをきちんと自分で受け止めなければなりません。しかし、それらの違いをお互いに認め合うことができる社会であることが前提として忘れてはならないのです。
ご法話のあと、感想文を書いてから「心を落ち着ける時間」として重誓偈の写経を行いました。