3月のご命日法要がありました
本日は、今年度最後となるご命日法要が行われました。
3月7日に3年生が卒業式を終え、今回は1、2年生だけのご命日法要でした。いつもはリモート法要として1学年は多目的ホールで出席していましたが、本日は全員、講堂での法要となりました。
今回は、本願寺布教使、等光寺住職でいらっしゃる石井法水先生を講師としてお招きし、ご法話をいただきました。
人が「生きることが辛い」「死にたい」と感じることは、程度に違いはあれ、決して珍しいことではないかもしれません。では、どうしてそう感じるのでしょうか。そこには必ず理由があるはずです。とても痛いのかもしれません。とても寂しいのかもしれません。または、激しい怒りがあるのかもしれません。
生きることを辛いと感じている人たちの言葉を聴くとき、彼らの心の奥底にある本当の気持ちに、自分は到底気づくことができないということを思い知ることもあるでしょう。
仏さまは、何より人の心を慮る方です。しかし、そんな仏さまのことを聞くと、人は「私は仏さまのようにはとてもできない」と思ってしまうことがあります。仏さまのように相手の気持ちをしっかりと汲みとれず、つい「ごめんなさい」と思ってしまうかもしれません。
しかし、そう感じる気持ちがあるということは、「私は少しでもあなたの気持ちをわかりたい」という心が芽生え始めているという証でもあります。たとえ相手の気持ちを理解できなくても、このことに気づくことができた自分は、少しずつでも、仏さまに近づいているということではないでしょうか。