中学部・卒業式
3月9日(火)、附属中学校の卒業式が大学5101教室で厳かに行われました。
卒業生の悲しみを表すかのように空から涙雨が降るあいにくの空模様でしたが、在校生・卒業生・卒業生の保護者・先生方、来賓の方々、育友会の役員の方々が参集し、10時から式は始まりました。
会場の5101教室には、前日に揚げた凧が飾り付けられ、2年生の一人一人が凧に書いた、卒業生へのメッセージを読み取ることができました。また、3年生が美術の時間に製作してきた点描画も会場後方に設置してありました。さらに英語の時間に書いた英文のメッセージも飾られていました。
礼法にのっとり一人一人が壇上に立って、校長先生から卒業証書を受け取りました。「礼法にのっとり」とは言っても、すべての人が同じように動くのではなく、一人一人に個性があって、そのしぐさはその人らしさを表していました。各賞の受賞者が表彰され、校長・理事長・育友会長からお言葉をいただき、最後に、卒業生全員が壇上に上がって、合唱を3曲披露してくれました。卒業生の顔は次第に涙に濡れ、それでも精一杯声を出して歌っている姿に、参加する人たちは心打たれました。卒業生の代表のメッセージは、涙声で、言葉に詰まる場面がたびたびありましたが、それがまた、参加者の涙をそそるものとなりました。
厳かな中にも家庭的で心の通じ合える、本校ならではの卒業式でした。