岐聖大通信Vol24

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仕事の現場においてアイデアを出し合って業務改善を行うことで効率化を実現するトヨタの生産方式を学びながら、企業人として必要な心構えを学ぶ「山田改善塾」。今年度は学生23名が参加し、10日間にわたって講義と実....

仕事の現場においてアイデアを出し合って業務改善を行うことで効率化を実現するトヨタの生産方式を学びながら、企業人として必要な心構えを学ぶ「山田改善塾」。今年度は学生23名が参加し、10日間にわたって講義と実践を体験しました。8月には、工業系と食品系の2企業を訪問し、実際に仕事の現場における問題点を自分たちで見つけて考案した改善方法を提案。中には、1時間で1 11万6200円の改善を実現する提案を行い、ご協力いただいた企業を驚かせるグループもありました。改善には、現場で働く一人ひとりの意識改革が不可欠。仕事の質を変えるような高いモラール(意識)を持つには、自身の限界ギリギリまで迫られます。モラール訓練では、グループ全員が限界と認めるまで基本となる挨拶を大声で繰り返します。さらに各自が抱いている夢を実現するための目標を設定し、みんなの前で宣言。目標を達成するために何が必要かを考え、実行するという当たり前のようでなかなかできない有言実行の精神を学びました。岐阜就職課課長林幸弘昨年の東日本大震災から、歴史的な円高やヨーロッパの金融不安などにより、日本は今、これまでにない社会状況が続いています。産業の海外進出や留学生の就活参戦など、学生にとって就職活動はより厳しさを増していくはず。そんな中で学生たちは、仕事とはどういったものなのか、どんな姿勢で臨むべきなのかを、早い段階から考えることが必要だと思います。しかし、会社に入って求められることは、学生生活では経験のないことばかり。キャリア教育とは言うものの、座学で知識を得るだけで、容易に実感できるものではありません。そこで本学では、岐阜駅前でネットショッピングモールを運営するG’sプロジェクトをはじめ、実践で企業の基本を学べるプロジェクト型授業を取り入れてきました。中でも昨年度は、企業改善の世界的な第一人者・山田日登志氏を講師に迎え、産業人としての自己啓発や業務改善のノウハウなど、大企業の幹部も受講するセミナーを学生向けにアレンジした「山田改善塾」を開塾(下記参照)。実際に学生が企業を訪問し、作業効率の問題点を見つけて改善方法を提案するなど、現場で自ら考え、仕事の質を変えていく取り組みの過程を肌で感じてきました。また学生にとって大きな刺激となったのが、これまでの生き方の質を変える意識改革の必要性。参加した学生の中には、山田先生の有言実行の哲学を実践しようと、同好会を結成して岐阜から京都までの120kmを自力で歩く取り組みを行ったり、仲間とキャンパスの正門で挨拶運動を行うことで「自分を変え、学内の意識を変える」ことに挑戦する姿も見られました。企業は社会状況の変化を受けて「仕「体感」する取り組みで仕事に向かう意識を高める本当のキャリア教育を「山田改善塾」とは本学の精神的バックボーンである親鸞聖人を訪ね、京都西本願寺を目指して120km、5日間かけて踏破。途中、近江商人の商道を学ぶ機会もありました。「カイゼン同好会」6名が参加。東海地区はもちろんのこと、全国的にみても毎年高い就職率と教員採用率を誇る本学。今、企業や社会に求められるのはどんな学生なのか。多くの学生を社会へと送り出してきた就職課での取り組みを紹介します。14