岐阜聖徳学園大学 岐阜聖徳学園大学短期大学部

「第1回子育て講座」を開催しました

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「第1回子育て講座」を開催しました

「子どもがかわいいって当たり前?かわいくないっておかしい?~行動学的に考える「子育てってなんだろう」

 講師:本学幼児教育学科 石田 開 准教授    

  第1回目の講座には、現在0歳~1歳児の子育て真っ最中のお母様方にご参加いただきました! 今回は、そもそも子どもが可愛いと思うのはなぜだろう?を改めて考えてみます。

☆なぜ子を守り、育てるのだろう?を皆さんでディスカッション☆

「子ども一人では育たない。何もできないから。」 「親の世話を子どもが必要とするから。」 「食事などのお世話が自分ではできないから。」 「自分がそうしてもらったから。」 「自分が望んだ事であり、責任でもある。」

などの意見が出ました。 しかし「これらの視点は全て子の事情」と先生はおっしゃいます。

親と子の組み合わせは無限大。どの部分を受け継ぐのかも偶然。 それは兄弟でも違い、いろんな性質を持っている。 まさに「みんな違ってみんないい」

人は良い悪いではなく、その時生きていく上で有利である性質を持って生まれてきます。 他の哺乳類と比べて、人間は未熟な赤ちゃんを産み、多くの年月と長い時間をかけて育てる。幼稚園・小学校・中学校・結婚、ここまで20~30年。 なぜ人間が未熟な赤ちゃんを産むのでしょう? 2足歩行することにより、頭が重くなり、体の大きさのわりには頭が大きい。 脳が発達し、いろんな事を学べるようになりました。 これらの事からすごく時間をかけて、子を育てるようになったのです。

「こんなに時間をかけて子育てするのに可愛いと思えなかったら、子どもが育っていきにくい・命のバトン・リレーがつながりにくいのです。」

魚は世話をしないけれど、たくさん産むから生き残る作戦。 人はちょっとしか産まないけど、大事に育てて生き残る作戦。 (おむつの交換や排泄の処理・栄養をとる面であったり、気持ちの良い寝床を作る等) →可愛いから育てるというより、ある意味育てなくては生き残らないのです。

子どもを育てる行動がきちんと行われるように、可愛いと思うようにうまくできている しかしこれは偶然。意図として作られたことではなく、子どもを残すのに有利だからなのだそう。

子はお母さんをできるだけ自分に得ようとし、親は自分も生き残っていかないといけない。 姿・形、子も可愛いがられようとする性質を持っています。丸っこい、可愛い、守ってもらえるような性質。

このお話の流れから、子どもの似顔絵を上手にかけるポイントも伝授していただけましたよ。

「大いに子育てしている自分をほめてあげてほしい。すごい事をしているんですよ。」 先生のこの言葉がとても心がこもっていて、母親としてとても嬉しい言葉ですね。

また、お父さんは一緒に子育てをやらないと、楽しい面も大変な面も分からない。 小さいうちに育児参加するといい。との事。 これは、子どもの方も経験として残り、とても良いそうです。

"ママが来たからおむつ変えてくれる。" →"あ!パパが来てもおむつ変えてくれるんだ"と小さいうちから分かってもらえるようになるといいですね☆


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