和38号
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新たな社会の動きに対応できる人材を育成  当時の時代背景は?─経済情報学部を設置した目的や情報学部が開設された当時は、多くの企業や家庭でパソコンが使われるようになり、インターネットが普及しはじめた頃。いわば現代の情報化社会の黎明期といえます。また国内経済は長い不景気に入り、新たな成長システムが求められはじめた頃です。こうした時代に経済と情報のふたつの分野をリンクさせた学習をすることで、新たな社会の動きに対応できる次代の人材を育成することが本学部のねらいでした。この方向性は今も変わっていません。「経済情報」という名称が、学部の特徴を表していると思います。「経営情報」であれば、会社や事業を運営するためにいかに情報を活用するかを学ぶというように、全体的な学習内容を想像しやすいのですが、「経済」という大きなくくりになるとイメージしにくい。しかしこれは意図したことで、より幅広くフレキシブルに学ぶというテーマがありました。い大学や学部がたくさん作られていて、その中でも情報系の学部は数多く開設されていましたが、経済と情報をリンクさせた学部は全国的にみても非常に少なく、新しい試みだったといえます。要望に応えて自主ゼミのような取り組みを始めました。カリキュラムも経済・経営・情報からコース選択できるようにするなど、時代や学生のニーズに合わせて変化しつづけてきました。求められます。従来の大学の学びではいわゆる〝学問としての知識〟が重視される傾向がありましたが、本城福先生 (以下:敬称略) 本学部ができた頃は新し竹本開設された当初は基礎セミナーがなく、学生の■田変化という意味では、この20年の間にスマートフォンが開発されたり、人工知能の実用化が進んだりして、私たちの生活スタイルやビジネスは激変しました。そして今も変化しした時代にはどんなニーズがあり、どのような情報や方法が必要なのかを考える力が特集:学生部長×経済情報学部長×学生2018年に開設20周年を迎えた経済情報学部。今回の座談会は20周年特別企画として、学部長をはじめ学部に深い関わりのある先生方に、新しい時代の到来を見据えて先進的な学習に取り組んできた学部の歴史を振り返ると共に、次代を担う在学生と「現在の学び」や「未来の展望」について語ってもらいました。■田経済情報学部長 (以下:敬称略) 経済竹本学生部長(以下:敬称略) 座談会の様子をSHOW!TALK!TV!で公開中GIFU SHOTOKU GAKUEN 22経済情報学部 学部長 教授■田 夏彦つづけています。こう経済情報学部座談会経済情報学部が見据える新しい時代に求められる力

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