nterviiStudentew41PICK UP日本人に受け継がれてきた自然との調和による美意識、気候・風土による生活様式、外国文化の受容と変容による諸芸術などから、現代の私たちの思考や行動との関係を捉えていきます。その先には、日本文化の継承と創造および国内外へ発信する文化の担い手としての目標が見えてきます。PICK UP小説を読む時には、何を意識すれば良いのでしょうか。基本は作品そのものをしっかりと読むことです。「読み」はセンスではなく技術が求められるものです。語りや表現技法などを有名な作家や作品を通して学んでいきます。その上で、作品の外部(同時代の社会や文化など)にも目を向けていきます。PICK UP日本語教育の実践的な学びとして、日本語学校で2週間、実際に学習者に日本語を教えます。この授業では、実習前には教材分析や模擬授業を、実習後には振り返りを行い、実習での経験を客観的に分析します。この実習を含め、日本語学・日本語教育学の所定の単位を取得し、日本語教員試験の「応用試験」に合格すると、登録日本語教員の資格を得ることができます。自然との調和によって、長い歴史と共に岐阜の地で育まれてきた岐阜の文化についての学びを深めます。「地域の伝統文化を体験する」「小説の舞台となっている地を訪れる」「方言を調べる」といった内容のフィールドワークも行う予定です。日本文化研究 Ⅰ日本人の意識や創作から日本文化を読み解く入学直後は英語や英国の文学・文化を中心に学んでいました。転機は来日して日本語を学ぶ学生と学内で交流したこと。参加者を教えている日本語教員に興味が湧き、養成プログラムを履修することに。日本語学習者との交流を学外でも広げてみると、英語を正しく発音するために学んだ音声学の知識が、日本語教育に応用できることを発見します。卒業後は日本語学校に就職。日本語の話者を増やし、日本という国や特有の文化を海外に広めることに仕事を通して貢献したいと考えています。外国語学部 外国語学科2025年3月卒業横山 千夏さんカナダ Waterloo Collegiate Institute出身日本文学講読B 有名作家・作品の小説を通して読む力と周辺の文化を考察する転居先のカナダで英語に苦労していた私は、第二言語として英語を学ぶELS※の先生に支えられ高校生活を終えました。帰国して日本語教員をめざしたのは、日本に来て日本語に苦労している外国人を支えることでカナダでの恩を返すためです。中学までの国語では学ばない方言なども含めた日本語を学び、その指導法を習得して日本語教員の資格を希望する私は、日本語を使えるようになった外国人が地域社会と接してほしいため、交流イベントの開催に積極的な日本語学校に就職することにしました。日本語教育実地研究授業の見学・準備・教壇実習を通して、日本語教師の仕事について理解する※English as a Second Language外国語学部 外国語学科2025年3月卒業山本 捺深さん岐阜県立各務原高等学校出身日本語日本文化専攻特徴ある授業カナダでの恩を母国で返すため帰国後、日本語教員をめざす学生インタビュー英語のために学んだ音声学が日本語教育にも役立つことを発見
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