2・2単位数2・2専攻授業科目・担当教員2・22・2国際教育文化専攻(教育文化)2・22・219本講義では、アメリカ合衆国やドイツにおける社会科系教育論、日本における授業科学論などを検討し、新しい社会認識教育のあり方を考察する。具体的には、全米地理学会が開発した教材テキスト(ARGUS)などの検討を通して、アメリカ合衆国における実践的な社会科教育の特質を把握するとともに、持続可能な開発のための教育(ESD)の観点から、ドイツにおけるエコワットプロジェクトなどの取り組みがもつ意味を考察する。これらの国際的な事例研究を踏まえて、日本における社会科教育の問題点を抽出し、授業科学としての社会認識教育の構築に向けて、その方向性を探っていく。また、社会認識に関わる景観論的な観点から、具体的な教材を開発する手法を学ぶ。数学的活動は我が国のみならず、国際的にも様々な形で研究が進められており、数学教育の中心的存在として位置付けられている。そこで、本授業では、数学的活動の諸理論について理解し、授業設計に向けた視点を養うことを目的とする。特論Ⅰでは、主に数学的活動に関する国内外の文献を購読する。特論Ⅱでは、数学的活動の諸理論を踏まえ、授業のあり方やその設計方法について考察する。近代科学はどのように始まり発展してきたか。19世紀以降の科学史を調べると、科学の発展には革命的な進歩があった時期がみられる。地球科学では、プレートテクトニクス革命、恐竜絶滅の天体衝突説、スノーボール・アース仮説などがその例である。科学の方法論、科学的発見のパターンを踏まえ、科学リテラシーとはなにか。科学教育はいかにあるべきかを考察する。また、探究学習のあり方について、具体的事例を体験しつつ、科学教育論を深めていく。さらに、地球の歴史からの視点で、持続可能な発展のための教育(ESD)のあり方を考察する。本講義では、音楽を、教育学的・社会教育学・異文化理解的に、様々な観点から捉え、音楽と人間・社会との関わりを考察していく。音楽を学ぶこと、音楽活動を行うことが、児童生徒の発達にとってどのような影響を及ぼすのか、器楽・オーケストラ教育プロジェクトを例に認知的、教育学的な視点から探る。また音楽を社会的・人間的なメッセージを伝える総合的メディアとして捉える。古代ギリシャの歌、モーツァルト、プッチーニのオペラ作品、「レ・ミゼラブル」などのミュージカル作品を鑑賞し、作品に表された時代背景、問題提起、絶望と希望・・・精緻に描かれた人間の諸相・本質を追究していく。音楽・舞台芸術の最高傑作の数々について考察・ディスカッションすることで、芸術がもたらす共感と感動の本質を理解し、その感動に裏付けられた理解が、「生きた知識」として生涯にわたり教育・研究の原動力となり、さらには人間性に溢れた教育活動を支えるものとなる学びを目指す。「健康は富に優る」と言われるが、社会環境や家庭生活の変化に伴って小児の健康は大きく損なわれている。肥満、痩せ、アレルギー、運動不足、体力低下、睡眠不足、多動性障害、夜型生活など、配慮しなければならない小児の健康領域はかなり広い範囲にわたっており、個人差も大きい。換言すれば、こうした社会状況は小児の健康を教育する者が果たす役割が極めて大きいことを示している。本授業の目標は、受講者自身が小児の健康をキーワードとした社会的事象を調査し、科学的根拠に基づいた検討を加えることで学校における健康教育の果たす役割や健康指導・管理のあり方について考察することである。教授髙田 準一郎准教授黒田 大樹教授川上 紳一准教授宮本 賢二朗教授小栗 和雄〈単位数について〉○○特論Ⅰ・ⅡⅠの単位数Ⅱの単位数社会認識教育特論Ⅰ・Ⅱ数学教育特論Ⅰ・Ⅱ科学教育特論Ⅰ・Ⅱ音楽教育特論Ⅰ・Ⅱ健康教育特論Ⅰ・Ⅱ講義内容
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