2・2単位数2・2専攻授業科目・担当教員国際地域文化専攻(中国文化)2・22・22・2国際地域文化専攻(日本文化)1・123四書五経・十三経などと総称される経書やそれらについての解釈・探求の学である経学は、中国伝統思想の根幹であり、東洋文化の価値観念を知るためにも必須のものである。特論Ⅰでは、その経学に対して概括的な理解を行う。また清朝考証学の成果や最新の研究動向などを踏まえつつ個々のテキストの内容とその問題点についても論じていく。特論Ⅱでは、朱子学などについて日本・朝鮮の思想との関係を中心に清朝考証学との対比や最新の研究動向などを踏まえつつ概括的な理解を行う。また、併せて方法論としての「疑古」史学思想についても考察する。本講義は、中国近世思想文化史をめぐる思想分野と文学分野との相関について考えることをテーマとする。朱子学・陽明学に関する専門的知識を養い、思想史の展開を解説できるようになること、明代の文学史について、思想史との相関を視野に入れつつ、その展開を解説できるようになること、これらの視座から、明代の風気を受容した日本江戸漢学との比較考察を行うことが到達目標である。このねらいのもと、特論Ⅰでは、主に朱子学・陽明学に関する主要な先行研究を講読する。特論Ⅱでは、明代の文藝評論に関する文献資料を取り上げ、思想史との相関を意識して読み解く。最後に、これらのことを念頭において、中国近世思想文化史と日本江戸漢学との比較考察を行う。近世・近代における宗教文化の特質について理解を深めることを目標に、当該期の関連史料を精読しながら、具体的に検討を進める。まず、近世宗教を特色づける本末制、寺壇制などの形成過程や、神職ほか諸宗教者の存在形態といった基本問題について、これまでの研究成果をふまえて考察する。そのうえで、地域に遺された古文書など歴史史料の世界に分け入り、より地域に即した形で、わが国宗教文化の特質について考えることにしたい。法然・親鸞・一遍はともに浄土教思想という共通の基盤に立ちながらも、それぞれに独自の思想体系を確立している。一般には、法然と親鸞について「法然が新たに提示した教えを親鸞が深化させた」、「法然によって完成された念仏の道を親鸞は門弟の一人として独自に受容した」等と論評される。これに一遍を加えると、「法然親鸞によって完成された浄土仏教義を一遍は民俗宗教へと逆戻りさせた」「一遍は最も深い境位へ到達した」等と言われる。当講義では天台本覚思想の影響や宗教類型論といった視点によって三者の浄土教思想の特色を考察しつつ、特に親鸞の信の世界に迫りたい。近年、日本語の談話分析研究の発展により、日本語の自然会話の姿が明らかになってきている。日本語は英語とは異なる会話スタイルをとり、あいづちの打ち方、質問の仕方、自己開示の程度、会話の展開方法などに違いが見られる。日本語の会話スタイルの特徴について語用論の観点から分析するとともに、その知見を日本語教育にどのように応用するのかを検討する。准教授横久保 義洋准教授内田 健太兼担教授秋山 晶則教授河智 義邦教授大塚 容子〈単位数について〉○○特論Ⅰ・ⅡⅠの単位数Ⅱの単位数中国思想史特論Ⅰ・Ⅱ中国文化史特論Ⅰ・Ⅱ日本宗教文化史特論Ⅰ・Ⅱ日本仏教思想特論Ⅰ・Ⅱ日本語教育演習Ⅰ・Ⅱ講義内容
元のページ ../index.html#25