岐阜聖徳学園大学 岐阜聖徳学園大学短期大学部

岐阜新聞真学塾53 教育学部准教授 体育専修 大窄貴史

楽しみながら心と体の健康増進をしてみませんか?

岐阜聖徳学園大学教育学部准教授 体育専修 大窄 貴史(学校保健学)

 4月中旬、大学生A君に電話した時の会話です。先生:「新型コロナウイルス感染症で大変だけど、A君は元気に過ごしているかな?」A君:「はい、とりあえず元気です。食事も睡眠もとれています。しかし、家に1日中いるので心が・・・。」A君は、真面目で一生懸命な学生です。そのA君も外出自粛による自宅生活が長引き、心の疲れを抱えているようでした。

 健康の3要素は、栄養、休養、運動です。A君は食事をきちんと摂り、夜もぐっすり眠れているとのことでした。問題は、運動のようです。外出自粛前、A君は部活動を週3回行い、それ以外の日は、趣味のサイクリング、ジョギング、登山等を楽しんでいました。しかし、外出自粛後、自宅で過ごすことから運動をしていませんでした。新型コロナウイルス感染症予防はできています。しかし、A君は、運動不足やストレス発散ができておらず、外出自粛前の健康状態を保持できていないようでした。

 運動好きのA君には、自宅でできる運動を取り入れることが解決策となりそうです。例えば、スポーツ選手が自宅できる運動やトレーニング等を紹介しています。これらの運動に挑戦してみるのも良いでしょう。

 「運動が苦手」「自宅に運動スペースがない」等の方々にお勧めするのが、レクリエーションです。レクリエーションは、子どもから高齢者まで全ての世代で気軽に取り組め、体だけではなく「心」も元気にします。

 例えば、「明るく健康で、笑顔あふれる岐阜づくり」を進める象徴的な運動として「ミナモ体操」※1があります。「ミナモ体操」は、体操の他に脳トレバージョンがあります。脳トレバージョンでは、認知症予防の観点も入っており、楽しく体を動かせる工夫がされています。それ以外にも、おはじきやビー玉等を使って遊ぶ「なつかし遊び」、お手玉崩し、ストロー吹き矢等、自宅にあるもので道具を作り、それらの道具を使って遊ぶもの等があります※2。

 今年のゴールデンウィークは、あなた好みのレクリエーションを探してみませんか。そして、自宅でレクリエーションを楽しみながら過ごしてみてはいかがでしょうか。

※1 岐阜レクリエーション協会HP参照。 ※2 日本レクリエーション協会HP参照。
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