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「東日本大震災」の被災地を訪れて  (8月3~5日)

「東日本大震災」の被災地を訪れて  (8月3~5日)
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「東日本大震災」の被災地を訪れて  (8月3~5日)

「東日本大震災」の被災地を訪れて(8月3~5日)

本校の生徒会が中心となって企画された「東日本大震災」の被災地訪問。参加生徒は38名、教員5名、更に保護者も加わり、バス2台での訪問となりました。以下は、生徒会長の横幕さんの言葉。8月27日の全校朝礼時に、全校生徒の前で読み上げられました。

「被災地に早く行きたい。何ができるのか自分の目で確かめたい。」と思う気持ちの中、一方で「行ってどうするんだ。自分たちに何ができるというんだ。」という心が混ざり、東北の被災地に向かう私の心には葛藤がありました。また、高校見学会と時期が重なるのではないか、という受験生としてのためらいもありました。結局、「やはり自分の目で確かめたい」という思いが私の中では一番強く、被災地訪問を決意しました。

 岐阜から被災地に向かうのは予想以上に大変でした。移動はバスで十一時間ほどだと聞いていましたが、実際には更に時間がかかって、十五時間ほどかかりました。現地に着くと、旅館の女将さんから、私たちにはとても想像できない被災地の当時の状況についてお話がありました。そのお話の中で一番印象に残ったのは「人は一人では生きて行けない」という言葉です。「どんな時も、人の心の温かさを感じた」とも話してくれました。「人は支えられて生きているんです」と何度も語る姿を見て、ふと、両親のことや友達ことを思い出しました。私は今まで、助けられ続けて泣いて笑って生きてきました。どんな時でもそばにいてくれた両親、一緒に笑ったりしてくれた友達や先生。皆に感謝の気持ちを精一杯に伝えたいと思いました。

2日目には、実際の被災地を見学させていただきました。多くの犠牲者が出た小学校をはじめ、数々の被災地を目の当たりにしました。多くの建物が命とともに流された現場では、衝撃のあまり言葉が出ませんでした。特に大川小学校は、壁からすべてが何もなく、言い尽くせない状況でした。残った黒板やひっくり返った机を見て、やっと「ここは教室だったんだ」と感じました。そして、建物の基礎を残すだけで他何もない風景を前に、自然の猛威を感じました。被災地をまわるバスの中は、空気が重く、えも言われぬ雰囲気になったことが何度もありました。現場を見て、みな一様に胸を痛めました。しかし、それは震災を経験していない私たちが感じたことに過ぎません。今も復興に向かって頑張っている人々は、恐らくもっと辛いと思います。

祈ることしかできない私たちは、被災地の方々と思いを共有し、来世に残していくべきだと改めて感じました。被災地訪問に参加できなかった方々にも、現状を知ってもらうために、生徒会として「秋桜祭(文化祭)」で写真展を開催しようと思います。写真を見て、自分達なりに感じ、考えて欲しいと思います。ぜひ見に来てください。

前期生徒会長 横幕 佳子(3-2) 


「東日本大震災」の被災地を訪れて  (8月3~5日)
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