2月のご命日法要が行われました
本日5限に「ご命日法要」が開かれました。
今回のご命日法要は、卒業を控えた3年生にとって最後の法要でした。こういった法要に参加する機会は、仏教の宗門校に在籍していないとなかなかありません。3年間、多くの宗教行事に出席してきたことを思い出していた生徒も少なくないのではないでしょうか。
本日は、本願寺派布教使、慶円寺ご住職でいらっしゃる阿部信樹先生をお招きして、ご法話をいただきました。
「南無阿弥陀仏」は、今では漫画等の中でも扱われるような、ある意味世間でメジャーなお念仏です。しかしながら、そうやってお念仏が扱われる場面は、悲しい場面、さみしい場面に限定されています。ですが、本当はそれだけの意味のお念仏ではありません。たとえ楽しい場面でも心の支えなってくれる「勇みの念仏」、とても前向きなお念仏であるということを教えてくださいました。阿弥陀さまはとても前向きな方です。それは、誰もがどうしても遠ざけたがる「死」に対しても変わりません。
ただ、死は誰にとっても恐れの対象です。たとえ90歳を過ぎた方でも、死を経験しているわけではないのですから、すべてのことを悟る、理解することができるわけではないのです。親鸞聖人は「弥陀の本願には老少善悪のひとをえらばれず、ただ信心を要とするをしるべし」とおっしゃったそうです。生きている時間の長さは関係ありません。日々、阿弥陀さまとともにある自分を忘れないようにすることが大切なのです。