人権講話がありました
本日は5、6限の2時間を使って、全校生徒(イギリス語学研修中の3年生を除く)を対象とした「人権講話」がありました。
本日は、岐阜県障がい者差別解消支援センターの社会福祉士・広域専門相談員でいらっしゃる今村留美先生をお招きして、講堂にてご講話をいただきました。
世の中にある道具の中には、包丁やスマホケースなど、右利き用につくられているものが少なくなく、このことは、世の中には右利きの人が多いということに理由があります。
同様に、街にある施設などは大多数の人に合わせてつくられているため、たとえば車椅子の人から見ると、さまざまなところに「障がい」があると感じる部分があります。つまり、車椅子の人にとっては、街中のいたるところに「障がい」があるということなのです。「障がい」とは、その人の身体機能にあるのではなく、大多数に合わせた社会構造に障がいがあるということなのです。
日本では「障害者差別解消法」が2014年に施行されましたが、この頃には、それまで障がいがある人が努力して解決する「個人モデル」から、大多数に合わせてつくられた社会を見直す「社会モデル」へと変化してきたという経緯についてもご説明いただきました。
また、「合理的配慮」の考え方や、「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」の考え方の違いについても触れられ、これまで何となく目にしてきた、または耳にしてきた「障がい」に関わる物事について、生徒も「そういうことなのか」と、しっかりと理解することができたようです。
今村先生は、人権に関するさまざまなお話を、豊富な事例でわかりやすく説明してくださり、最後に、目指す社会は「共生社会」であるということに触れられ、ご講話を締めくくられました。
ご講話の後、生徒は配布されたワークシートにしたがって今回の講話で学んだことを自分でまとめました。