11月のご命日法要がありました
本日の宗教の時間にご命日法要がありました。
今回は、本願寺派布教使、正覚寺住職でいらっしゃる遠藤和雅先生をお招きしてご法話を拝聴しました。
「宗教」とは、私たちの日常生活の中に、私たちが実感している以上に深く浸透しています。たとえば、日頃使う語句の中にも、仏教由来のものがたくさんあるのです。
同じ世界に住んでいる人どうしであっても、それぞれ価値観は異なります。その価値観は、これまでの人生の中で積み重ねてきた時間によってつくられてきたものなのです。しかし、自分の価値観は普遍的であると思い込み、自分の価値観では理解できないもの、受け入れられないものを排除することが、やがては争いの元となってしまいます。
さまざまな価値観を互いに認め合うことはもちろん大切なことです。しかし、その中で、自分の価値観を否定する方向へ進んでしまうことはよくありません。
浄土真宗における「転生」とは、今自分のいる世界を否定して別の世界でやり直すことではなく、これまでの一瞬一瞬が積み重なって価値観を築き上げ、それを引き継いでいくものです。決して今の自分を否定することではないのです。