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岐阜新聞 真学塾70 教育学部 中島葉子
対話の不思議~コミュニケーション学~
岐阜聖徳学園大学准教授 教職担当 中島葉子
近年、コミュニケーション能力やコミュニケーション・スキルが必要だ、と言われるようになっています。また学校でも、新しい学習指導要領の「主体的で対話的な深い学び」のように、授業に対話が必要だ、と言われます。今回は、コミュニケーションや対話について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
対話が必要だと言われるとき、具体的には相手を説得したり発表をうまく行ったり、つまり自分の考えを相手に伝えることに重きが置かれる傾向があります。授業でも「話し合い」とよく言いますね。しかし、コミュニケーションや対話は、伝える、話すだけで成立するでしょうか。たとえば授業で全員が一斉に自分の意見を話している光景を思い浮かべると、それが奇妙であることがわかります。ここからわかることは、コミュニケーションや対話という言葉で焦点が当たりがちなのは「話す」という行為ですが、その話は「聞く」という行為がなければ成り立たない、ということです。黙ってうなずきながら聞いてもらうこと、「なるほど」「そうか」と納得顔をしてもらうこと、「うーん、よくわからないなぁ」という疑問の顔をされること。こうした「聞く」という行為がその場にあって、コミュニケーションや対話がうまくいく可能性が生まれます。
今、「コミュニケーションや対話がうまくいく」と言いました。さて、コミュニケーションや対話はいつもうまくいくことが良いことなのでしょうか。そんなのあたり前じゃないか、と思うかもしれません。でも、誰かのことをよくわかってしまったら、対話をする必要はもうありません。授業で誰かの考えをすぐにみんなが理解したら、その考えついてはそれ以上理解が深まらなくなります。誰かの意見がよくわからないからもっと聞きたい、わかってもらえていないからもっと話したいということがあるのではないでしょうか。誰か一人の「わからない」が、対話をさらに進め理解を深めていくことがあるのです。
みなさんの話は誰かに聞かれていますか。みなさんは誰かの話を聞いていますか。わかったふりをして対話をとめてしまっていませんか。わかりあうために対話をするのに、わからない方が対話が進む、こんな不思議な「話す」と「聞く」を少し意識してみませんか。
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