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岐阜新聞 真学塾 外国語学部⑨ 熊沢秀哉
外国語を学ぶということ
岐阜聖徳学園大学外国語学部教授 熊沢秀哉
この記事を読んでくれている皆さんは、中学生くらいでしょうか。皆さんは、英語を学ぶ際にどのように感じていますか。「分からない!難しい!」というのが率直な感想ではないでしょうか。私は現在勤務先である岐阜聖徳学園大学外国語学部で、英語ではなくドイツ語を教えています。ドイツ語は英語に比べて文法的には非常に複雑な言葉で、簡単に言うと三倍から四倍は難しい感じです。そうなると当然教室では顔を真っ赤にした学生さんたちの「分からない!難しい!」の合唱となり、いつしかそれも静かな諦めの雰囲気と変わっていくのが日常です。そのような時、私は何と言うでしょう?「難しくないよ、簡単だよ」といいたい所です。が、それを言ってしまうと嘘になります。
言葉は、非常に複雑な体系を持つ記号の集成です。一つの言葉を学ぶとは、この体系全体を学ぶことに他なりません。一つの単語を英語から日本語にするだけでも、実はこの単語をもとの体系から別の体系へと移し替える作業なのです。それが簡単であろうはずがありません。皆さんが英語を学ぶ際に感じている難しさ、とはこのことの困難さを直感的に感じているのです。ですから、その感覚は間違ってはいません。正しいのです。
では、そのような難しい面倒なことをキッパリと諦めるべきでしょうか。いずれは完璧な自動翻訳アプリが出ることを期待して。それも一つの姿勢かも知れませんね。でも、そうすることで失われてしまう事もあると思います。まず、第一に外国語を学ぶということは大変な頭のエネルギーを消費する作業であるということです。つまり頭の体操になるということです。この訓練を欠かさないことで、頭の固い、他人の言葉に耳を貸さない大人になることを避ける可能性が大きくなります。次に、言葉は人が世界を捉えるためのツールだということです。つまり、外国語を学ぶことは、自分とは違う世界の見方を学ぶ機会だということです。グローバル化が進む現代ではこれはとても重要なことです。
そして何よりも、複数の外国語を学ぶことは楽しいことだからです。この楽しさはここまで書いてきたことと関連しますが、一言では言い表せないものです。皆さんの英語学習もこのような楽しさに繋がっています。どうですか?勉強とは結構奥深いものだと思いませんか?(2021.1.3岐阜新聞掲載)
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