お知らせ
岐南町との学官連携事業「渋沢栄一漢詩書等調査業務」に基づくリーフレット作成等に本学教員が寄与しました
本学では、岐南町との包括的連携協定に基づく学官連携事業として、「渋沢栄一漢詩書等調査業務」を受託しています。
本事業では、岐南町所有資料(岐南町在住の横山 幹雄 氏より寄贈)である、渋沢栄一揮毫の「二曲一双屏風」及び「掛軸」(※いずれも漢詩書)等について、教育学部 学校教育課程国語専修 内田 健太 准教授が調査を行いました。
調査の結果、「二曲一双屏風」に揮毫された詩は、いずれも『絶句類選』(※)の二十一門のうち、「農桑(農家の暮らし)」に採録されていることが分かりました。
また、「掛軸」に揮毫された詩も、『絶句類選』の二十一門のうち、「感慨」に採録されています。
特に、「二曲一双屏風」に配された四詩は、勧農の詩として構成されており、横山 徳次郎 氏(資料寄贈者である横山 幹雄 氏の伯祖父。渋沢栄一とは家族ぐるみの付き合いがあった。)の父や弟(横山家)を念頭に、渋沢栄一が揮毫したのではないかという推測がなされました。
※『絶句類選』:江戸時代の安濃津藩儒・津阪東陽の編で、唐から清までの七言絶句二千五百余首を集めて二十一門に分類し、同藩儒の斎藤拙堂の評語を付したもの。幕末から近代にかけて広く読まれた。
これらの調査結果(概要)については、岐南町発行のリーフレット「わが町自慢の宝もの」に収録され、岐南町民に広く公表されました。
【問い合わせ先】
岐南町 住民部 生涯教育課 TEL:058-247-1395
岐阜聖徳学園大学地域・社会連携センター事務室 TEL:058-279-6710