岐阜聖徳学園大学 岐阜聖徳学園大学短期大学部

「第10回子育て講座」を開催しました

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「第10回子育て講座」を開催しました

【第10回子育て講座が開催されました。】

「子どものからだとこころの発達 癒しのタッピングタッチの体操」

~看護学部 大見サキエ教授~

今回は看護学部の大見先生に子どものからだとこころの発達についてお話をしていただきました。

以下、大見先生のお話の中からいくつかピックアップします。

【子育てが目指すのは...】

それは、子どもが自立して社会で生きていけるようにすること(親のいいなりにすることではない)や子どもが幸せな人生が送れるようにすることです。子どもは親の所有物ではなく、人格があり、個性があります。「私は親だから何でも知っている。」と思いがちですが、別の人格であることを心の片隅におくことが大切です。

【子どもの身体の仕組みと発達】

① 子ども、特に乳幼児の身体の仕組みは大人と大きく違います。大人は平均7~8等身ですが、乳幼児は4~5等身で、頭が大きいため転びやすいので注意が必要です。

② 乳幼児の脳細胞は3歳までに急激に発達し、その後なだらかに発達するといわれています。この頃はたくさんのことを吸収していくとても大切な時期。(知的能力の発達は17歳頃にピークを迎えます。)

③ 乳幼児の小さい体にはたくさんの内臓が入っており、呼吸は腹式でおこなってるため(7歳くらいで胸式呼吸が完全となる)お腹を締め付ける行為やきつすぎる衣服は控えること。

④ 体温調節機能は未熟なうえ、新陳代謝が著しいため、体温が高く熱もよく出しますが、発熱は防御反応といわれているため、むやみに熱を下げてしまわないようにすることが大事です。赤ちゃんは汗腺があまりないため体温調節ができないので、着せ過ぎるだけでも熱がでることがあります。普段からこまめにスキンシップを欠かさず、子どもの体温には注意し、時には背中に手をあて、汗ばんでいるようなら着せすぎで、冷たければ薄着すぎるということで衣服の調整をする必要があります。

⑤ 胃の形がほぼ真っ直ぐに近いため、食べたものは、吐きやすくなる。

☆子育ての意義から子どもの身体の仕組みと発達についてまで幅広いお話をしてくだいました。また、参加者の方からの、多くの質問に対して、先生がひとつひとつ丁寧に答えてくださったので、とても私自身も大変参考になりました。

その後行われたタッピングタッチの実践講座では、参加者も一緒に指でお腹や肩・頭などをそっとタッチする方法を体験しました。このタッピングタッチは、非常に癒しの効果があるそうですよ。