人間の仕事をAIが担う近未来。
そのとき、保育者に必要なスキルとは?
科学技術の発展によって、AI(人工知能)時代、人生100年時代が現実のものになろうとしています。人間の仕事のうち、半分はAIやロボットが取って代わると言われているなかで、必ず残るのが幼児教育と初等教育を担う仕事です。たとえば本との向き合い方を考えてみてください。目や耳から入った情報は記憶に残ることなく消えていきますが、本を読み、考えながら頭に入れた情報は、必ず記憶に残ります。これが体感的・体験的学習の重要性であり、幼児期はこうした学習を習慣づける大切な時期なのです。昨今の社会情勢を見ていれば、未来が明るい要素ばかりではないことも容易に想像がつきます。これからの100年を粘り強く生きぬくためには、正解のない課題に向き合う人間力が必要です。人としての基礎力に加え、思考力、表現力、判断力を総合的に備えた人間になるための土台が、幼児期につくられます。この時期の教育、保育を担うのが、人間にしかできない理由がここにあります。
そのような幼児期の保育者を育てる短期大学部では、さまざまな文化や価値、感情と向き合い、学生ひとりひとりが主体的に乗り越えていく向上心を培う教育を実践しています。そのベースとなっているのが、専門的な基礎教育。豊富な学外実習が活きるのも、揺るぎない基礎があるからこそなのです。スペシャリストと呼ばれる人材に共通しているのが、見えない裾野をたくさん持っていること。この裾野が、基礎力であり人間力です。保育のスペシャリストに必要な裾野を、短期大学部で大きく広げてください。