疾病の治療から予防、健康増進まで。
看護師の活躍の場は、
かつてないほど広がっている。
少子高齢化が進み、日本経済の低迷が続くなか、医療費の増大が社会問題になっています。深刻な状況を打開するために、国は疾病の治療から予防医学へ、そして健康増進へと方針をシフトし、看護に求められる役割も拡大しています。これまで看護師の主な職場は、医療機関や福祉施設であり、健康問題を抱える人を対象としていました。しかし、これからは保健機関で地域の健康を管理したり、学校で子どもたちに指導を行ったり、行政機関で在宅療養中の方の支援に携わったりと、看護師として多様な現場での活動・連携が求められていきます。看護師の活躍の場は大きく広がり、看護の対象も国民全体へと広がっています。
そのなかで次世代の看護師に求められる能力は、多職種と連携しながら自ら判断し決定する力です。そこで本学部では、教育学部と合同で演習を行うなど、総合大学の環境を活かした教育を展開。各専門職と連携し、対等に意見を発信できるコミュニケーションスキルを高めます。卒業後、現場にスムーズに入れるように、学年を越えて学び合うプリセプターシップなどの独自の取り組みにも力を入れています。また、予防医学では、対象となる方の「強み」を活かす働きかけが大切です。そのため、各看護領域やYawaragi Basisで他者を理解し、尊重する重要性を知り、それを看護にどう活かすかを学びます。看護を学ぶことは人間を学ぶことです。人として視野を大きく広げ、自分の看護観を確立してください。