岐阜聖徳学園大学 岐阜聖徳学園大学短期大学部

「第7回子育て講座」を開催しました

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「第7回子育て講座」を開催しました

「骨密度の測定と骨粗しょう症予防」 

~看護学部助教 森礼子先生~

 7回目となる講座は骨密度の測定と、骨粗しょう症予防について森先生にお話していただきました。

「突然ですが、みなさんは骨密度を測られた事はありますか?」という森先生の問いかけから始まり、参加されたみなさんの骨密度を測定していただきました。 次に測定結果の見方を教えていただき、みなさんで数値やグラフの比較をしてみると、各々の年齢から見る骨密度の平均~平均以下の方が多い結果となりました。 しかも、「骨量というものは、20歳までにピークに達し、40歳くらいまでは維持されますが、その後は徐々に減少していきます。」 先生のそのお言葉に驚きを隠せない参加者のみなさんたち。 そこで先生は、どのように骨量をキープし、骨粗しょう症を予防するかのポイントを教えてくださいました。

まずは、やはり食事から。カルシウムを多く含む食品を、大豆製品・乳製品・野菜・魚介類などから、いくつか食品を紹介していただき、100gあたりのカルシウム含有量の順位づけをみなさんで考えていただきました。

みなさん悩み、考え...相談しながらのワークもとても楽しそうでした! 食品を代表して、野菜の順位を考えてみましょう。

・チンゲン菜 ・キャベツ(生) ・大根 ・玉ねぎ ・トマト ・ブロッコリー ・オクラ ・水菜 ・小松菜 ・切り干し大根(乾)

さて結果は...? 100gあたりのカルシウム含有量が高い順に並べると、以下のようになります。

①切り干し大根 ②ブロッコリー ③チンゲン菜 ④オクラ ⑤キャベツ(生) ⑥玉ねぎ ⑦小松菜 ⑧水菜 ⑨大根 ⑩トマト

いかがでしたか? こうして見ると、水分を多く含む野菜はカルシウムの含有量が減る傾向が見られますね。 こうした栄養素を意識して、適度に摂取していく事も大切なのですが、注意すべき点もあります。 例えば、リンという成分も骨には大切ですが、摂りすぎるとカルシウムの吸収を阻害する恐れがあります。加工食品や飲料水にリン酸を多く含むものもありますので、摂りすぎには十分注意が必要です。 また、「食事だけでなく、運動をする事でさらに骨が強化されますよ。」と森先生。 1番は、歩くこと!歩き方のポイントは、①大きな歩幅で。 ②手を大きく振る。 太ももを上げるような気持ちで歩くと良いそうです。 そして骨を丈夫にする為にはカルシウムだけでなく、その吸収を助けるのがビタミンD。このビタミンDは、太陽の光に含まれる紫外線の刺激によって人間の皮下でもつくられるのです。適度な日光浴も大切なのですね。 今では紫外線カットガラスもある為、できれば直接の日光浴がおすすめだそうです。

みなさんと一緒に考えながら、ポイントを楽しく教えてくださった森先生。 参加者のみなさんも終始、和やかな雰囲気で受講されていました。

ぜひ、今後の生活に取り入れてみてくださいね!