岐阜聖徳学園大学 岐阜聖徳学園大学短期大学部

「第0回子育て講座」を開催しました

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「第0回子育て講座」を開催しました

今年度1回目の子育て支援講座は、元岐阜市立幼稚園長の江崎幸代先生に「子育てに絵本を!」のテーマで講演していただきました。 絵本は、お子さんにはもちろん、保護者の方や保育士にとっても一度は手にしたり、読んでもらったりした経験がある身近な素材です。そんな絵本を通じて子育てに役立てるヒントをお聞きすると......

 子どもは、気に入ると同じ絵本を何度も持ってきては毎日のように「読んで!」と言います。そして絵本の内容を読まないうちから、ページをめくるだけで全部言えるほど覚えてしまいます。大人は"覚えよう"としないと覚えられませんが、子どもはあっと言う間に覚えてしまいます。それほど子ども達にはいろんなことを吸収する力があります。それと大好きなママやお家の人に読んでもらうことで、自分のことを分かってもらえたという喜びを感じ、自己肯定感にもつながっていきます。 また、絵本は、言葉に日常的には使わない表現が使ってあったり、絵や線のタッチが独特だったりと、作家の個性がよく出ています。絵本の登場人物に共感したり、言葉を覚えたり、想像したりと小さいうちから感性が養われるのも絵本の力が大きく働いていると言われています。 子どもは忙しい時に「読んで欲しい」と言ってくることが多いと思いますが、「後でね」と待たせることなくできる限りその要求に答えてあげて欲しいですね。いつか「ママは今忙しいな」と分かる年齢がくるので、それまでは応じてあげてください。

と先生は話されました。 その後、ちょうどママといっしょに参加していた6か月の女の子に、先生が「いないいないばあ」や「のせてのせて」の絵本を読み聞かせの実演をしていただいたり、持ってこられた絵本のあらすじを紹介していただきました。"小さいから"まだ分からないと思わないで日頃から絵本に親しめる機会をつくってあげて欲しいと話されていたのが印象的でした。

先生の優しい語り口でのお話や絵本の読み聞かせのおかげで、ゆったりとしたひと時が過ごせました。