岐阜聖徳学園大学 岐阜聖徳学園大学短期大学部

「第6回子育て講座」を開催しました

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「第6回子育て講座」を開催しました

今回は「子どもの病気やケガ、ワンポイントアドバイス」と題して、本学 大西薫専任講師が講師を勤めました。先生も2人のお子さんをお持ちで、ただ今育児の真っ最中!そんな先生の体験談を交えながらお話していただけました。

 今はインターネット社会です。ネットを調べればすぐに解決する答えを得ることができます。でも育児は「手間」と「時間」がかかるもの。病気の場合も、サッと治る魔法の薬はありません。でも・・

<子どもは生命力にあふれています> だから病気になってもあわてない

・子どもは病気をするもの

・病気をしながら少しずつ免疫力をつけていく

・適切なケアをして過ごせば、多くの病気は子ども自身の力で乗り越えることができる

また・・

<毎日接しているママやパパだからこそ・・> 何だかおかしいな?というカン

・熱の高さで判断せずに、いつもと違う様子が一つでもあれば医者へ行く。いつも見ているママやパパだからこそ気づく「おかしいな」というカンが重要です。でもこれはものすごく大切なこと!たとえ熱が低くても「変だ」と感じたら早めにかかりつけ医を受診しましょう。

など大西先生より話していただきました。そして次に・・

「子どもの病気の特徴」「子どもの風邪と症状の意味」「ホームケア~お家での過ごし方」などの育児中のママが知りたい"子どもの病気について"ご自分の育児の体験も交えつつ、具体的に話していただきました。

<子どもの病気の特徴>

★子どもは大人と比べて病気にかかりやすい

★体調が悪くなる時も回復するときも早い(状態が急に変化する)

 だから少し熱が下がると、すぐに遊び始めたりする。逆の場合もある

★体調の悪いことをうまく表現できない

 機嫌が悪い・よく泣く・食べないなどが判断材料となる

それでは、子どもの「かぜ」って大人と何が違うの?

<子どものかぜの特徴>

★子どもは大人と比べてからだの機能が未熟なため、抵抗力が弱い。

 だからかぜにかかりやすい

★かぜにかかると、熱が高くなったり、下痢などを起こしやすい

 大人の「かぜ」と比べて症状が強い:生後6か月ごろから3歳ぐらいまで繰り返す

<子どもの症状には"意味"がある>

「熱を出すことはからだにとってそんなに悪いことではない」

★どうして熱がでるのか?

 ウイルスや細菌が体の中で繁殖すると、病原体をやっつける体の中の免疫機能が活発になる。熱を出すことでウイルスや細菌が体に入ったことを知らせる。だから熱が出たからといって、むやみに解熱剤を使って下げない方がよい。解熱剤もアレルギーを起こす要因になることがある。ただ、"熱性けいれん"を起こす子は別である。この熱性けいれんも脳が未熟なため熱によってけいれんを起こすが、5~6歳頃からはほとんど出なくなる。

<ホームケア~お家での過ごし方>

★子どもの様子に合わせたケア:寒がっているのか・暑がっているのかを知る

★水分をとる:経口補水液やお茶を飲ませる。スポーツドリンクは糖分が多いため適さない

★食事(栄養):食欲がない時は無理に食べさせない。食べたがるのであれば、プリンやアイスでもよい。

★お風呂は:お尻などきれいにすることは大切です。ただ、お風呂は意外と体力を消耗します。短時間で湯ざめをしないようすれば入ることもよい。

など、子どもの体の発達や特徴について話してもらいながら"子どものよく罹る病気"や"対処やケアの仕方"など聞くことができました。最初少し緊張気味だった参加者の方々も、大西先生の子育てエピソードを交えながらの講演に次第に笑顔が見られるようになりました。

最後に、子どもが病気のときはいつも以上にママは大変です。ご主人からの「大変だね。」「何か手伝おうか。」の一言はとても大切です。と大西先生からのアドバイスがありました。やはりホームケアの一つとして家族の協力は欠かせませんね。

※家庭での対応、病院を受診したほうがよいかの相談窓口

小児救急電話相談  #8000(全国共通)24時間対応ではない県もあります。

岐阜県は24時間対応です。里帰りされた時も利用できますよ。