岐阜聖徳学園大学 岐阜聖徳学園大学短期大学部

『社会的養護C』~児童養護施設における自立支援の課題と対応~

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『社会的養護C』~児童養護施設における自立支援の課題と対応~

ワーキングの様子

令和6年1月22日(月)4限『社会的養護C』において、「児童養護施設における自立支援の課題と対応」をテーマに、岐阜県内の児童養護施設職員の方々とワーキングを行いました。

*ワーキング内容*

・課題:児童養護施設を退所した人の多くが困難を抱えている。特に経済的、精神的な課題があり、退所を見据えた入所中の支援は非常に重要なのではないか。

・テーマ:自立支援の問題を解決するための方法

・調査内容
児童養護施設における自立支援をキーワードとした映像や当事者の手記、先行研究などから、自立支援に関する課題を明らかにしました。そして、その内容をもとに、児童養護施設職員への聞き取り調査を実施しました。

・調査結果
調査から、自立支援の課題について、経済的問題、精神的問題、その他の問題と3つのキーワードに分類し、学生の視点から問題を解決するための方法について考察を深めました。映像や先行研究などからは、経済的問題が深刻な問題として挙げられていたましが、自立支援制度・奨学金(給付型)の充実、各種団体からの寄付等、経済的な問題を解決するための支援が手厚くなされていることが分かりました。
その一方、精神不安や人間関係の躓きから立ち直ることが困難である等の複雑な問題が存在していることが明らかになりました。

学生からは、入所中から退所後を見据えた生活について、より丁寧に伝えていくこと、退所後の生活を想定し、入所中に自立の体験ができること、困難に直面した際に、施設職員と連絡が取れるよう窓口を明確にし、関係の構築につとめること、その支援方法について提案しました。


学生は本ワーキングを通じ、保育職の一つである児童養護施設の課題について、学修内容と実態を比較しながら検討・考察を深めることができました。今後も保育職の課題について、地域のコミュニティーと連携し、地方の職を支える一端を担う学びができることを目指していきます。


*ワーキングに協力いただいた方*

児童養護施設 合掌苑 辻 純貴 氏

児童養護施設 若松学園 速水 友宏氏

児童養護施設 日本児童育成園 粥川 ちひろ 氏


【お問い合せ先】
岐阜聖徳学園大学短期大学部 岐阜教務課
TEL:058-278-0731
Email:g-kyomu@shotoku.ac.jp