岐阜聖徳学園大学 岐阜聖徳学園大学短期大学部

DX教育・業務改善アワード2023を実施しました

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DX教育・業務改善アワード2023を実施しました

令和6年2月21日、DX推進センター主催の「DX教育・業務改善アワード2023」において、各賞の受賞者を発表しました。

 この取組は、教育職員が各分野において成果を上げたDX による教育改善に対し、コンペティションを実施し、優れた取組を表彰するもので、取組の成果を大学全体で共有することで、DX推進を自分事化し、他分野への応用や気づきを促進、またDXによる教育・業務の活性化を図ることを目的に実施しました。

 応募対象は、本学(大学・短期大学部)の教育職員及び事務職員とし、教育改善部門、業務改善部門の2部門において、①改善の効果が定量的に測定できること、②改善が他者や他の業務にも応用できることを主な審査基準としました。


それでは、各賞の受賞コメントを紹介いたします。



【教育部門(教育職員)】



『金賞』永井 祐也 さん(教育学部)
<提案テーマ>
教員養成課程におけるアバター技術活用機会の創出

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<提案のきっかけ>

障害や病気のある子どもたちによりよい教育を届けられるように、教員を志望する学生の実践的指導力を高める教育活動を行いたいと日々考える中での提案となりました。

<提案において工夫した点>

①特別支援学校に在籍する生徒がアバターロボットで大学見学できるようにするゼミ生の実践、②感染対策で訪問することが叶わなかった学生がアバターロボットで特別支援学校を見学する機会の提供、③アバターロボットで講義を受ける機会&アバターロボットを講義室に設置・接続する機会の提供の3点を通して、学生のアバター技術活用に関する実践的指導力や体験機会の提供を行いました。

<受賞コメント>

この度は、栄誉ある賞をいただき、誠に光栄に存じます。このように多くの取組が実現したのは、令和5年度教育改革等事業助成により、アバターロボット等を整備することができたからです。今回受賞した取組を支えていただいた皆さまに御礼申し上げます。この度は、誠にありがとうございました。



『銀賞』小井沼 広嗣 さん(教育学部)
<提案テーマ>
リアクション・ペーパーからクラスプロファイル上の課題への切り替えの取組

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<提案のきっかけ>

大人数の授業のリアクションぺーバーを集計するのが大変だと感じていたためです。

<提案において工夫した点>

各回の授業における受講者すべてのリアクション(感想・質問)をひとつのファイル上に集約できるという点です。

<受賞コメント>

このような賞をいただけてたいへん光栄です。同じ悩みを抱えていらっしゃる先生方に参考にしていただける部分がもしあれば、いっそう嬉しく思います。



『銀賞』蔵冨 恵 さん(教育学部)
<提案テーマ>
オンラインメモツールを活用した研究紹介

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<提案のきっかけ>

論文を購読しても、内容がわかっていなかったり、まとめることが苦手な学生が多いと感じていました。そこで、"誰かに伝える"場を設けることによって、内容を咀嚼し、まとめる練習になるのではないかと考えました。

<提案において工夫した点>

招待制、安価で可能なWebサービスScrapboxを用いました。長く続けることが重要なため、論文の結論、要約、内容を表す図、出典、キーワード、報告者を記載するという最低限のルールのみを共有しました。

<受賞コメント>

この度は光栄な賞をありがとうございます。今回は論文のまとめ用に使っていますが、ファイルに保存するまでもないけれども共有したい情報があるときには応用可能ですので、使い方は聞いていただければと思います。



『奨励賞』Nさん(看護学部)
<提案テーマ>
母性看護学におけるセルフトレーニング教育の効率化の取り組み

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<提案のきっかけ>

看護学科には多くのシミュレーターがあり、母性看護学領域にも充実したものがそろっています。高価なもので破損や紛失等を管理しなくてはいけません。しかし、学生が時間を有効に活用してシミュレーターを使用してセルフトレーニングできるようにしたいと思ったからです。

<提案において工夫した点>

学生も教員も情報をリアルタイムで共有して、実習室の管理をした点です。

<受賞コメント>

大変ありがたいことだと思っております。母性看護学領域は三人の教員で運営していますので、喜びを共有したいと思っております。


【業務改善(事務職員)】



『金賞』巖后 顯範さん
<提案テーマ>
Google Apps Script を活用した事務業務効率化の取組

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<提案のきっかけ>

複数の教員宛にメール本文を一部変更して送信する業務がありました。単純作業ですが、教員の人数分ともなるとかなり時間を要していました。効率の良い方法はないかと思案していたところ、上司から「こんなプログラムがあるよ」と声をかけてもらったのがきっかけでした。

<提案において工夫した点>

DX化に取り組むにあたり、いろいろとやりたいことはありましたが、手探りのうちの最初は、メールの一斉送信という項目に絞って、できる限りシンプルなところからに取り組みました。一つ完成してから付け足していくことで、自分の中でも混乱せず進めることができました。

<受賞コメント>

私にはプログラミングの知識は全くありません。横文字が並ぶと億劫な気持ちになります。困った事象をネットで検索して、使えそうなものをコピーして、貼り付けて、自分たち仕様に少し手を加えた程度です。しかしその結果、いつも億劫に感じていた繰り返しの業務を解消することができました。 今回の私の受賞がDX化のハードルを下げることに少しでも貢献することができれば幸いです。



『銀賞』Mさん
<提案テーマ>
GoogleFormとエクセルを用いた公開講座名簿データ管理の効率化

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<提案のきっかけ>

Google Formにおける複数選択の回答が名簿や分析に二次利用できず手動で加工していたが、件数が多く困っていたためどうにか自動化したいと思いました。

<提案において工夫した点>

ツールが他の場面でも使えること、制作にあまり時間がかからないことの2点を意識して、対象作業のどこまでをツール化するのか絞って着手しました。

<受賞コメント>

このたびは身に余る賞をいただき誠にありがとうございます。小さな取組で恐縮ですが、ツールの検討を通して、「業務のどこに時間をかけてよいか(かけたいか)」を見直す良い機会になりました。



『銀賞』小林 貴瑛さん
<提案テーマ>
学内LMS システム"GAKUEN"を使用した、看護学部資格判定及び実習要件の見込み判定機能作成

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<提案のきっかけ>

従前のシステムから、成績の書き出しは可能であったが、最終的に書き出したデータを加工する手間及び作業ミスを防止したかったためです。新LMSである"GAKUEN"の別機能を使用中に、応用できるのではないかと思いつきました。

<提案において工夫した点>

本来、資格判定を行うためにある機能を、在学中の実習判定として機能させるための、条件付け及び運用方法検討に時間を要しました。

<受賞コメント>

受賞ができると思っていなかったので、正直驚いています。各部署、業務が年々増加傾向にある中、できるだけ簡素化・自動化できるようこれからも検討していきたいです。



『奨励賞』Mさん
※銀賞とのダブル受賞
<提案テーマ>
学内データ収集時におけるファイル集約作業の改善

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<提案のきっかけ>

複数のデータファイルを開いて中身を1つにまとめるとき、単純作業ながらファイル容量の問題でPCがフリーズすることが多く困っていたため解消方法を探しました。

<提案において工夫した点>

ツールが他の場面でも使えること、制作にあまり時間がかからないことの2点を意識して、対象作業のどこまでをツール化するのか絞って着手しました。

<受賞コメント>

このたびは身に余る賞をいただき誠にありがとうございます。小さな取組みで恐縮ですが、ツールの検討を通して、「業務のどこに時間をかけてよいか(かけたいか)」を見直す良い機会になりました。